禁酒をすると、肝臓に関わる数値(GOT、GPT、γ-GTP)が下がるということは分かっていても、検査を毎日するわけではないので禁酒の効果を実感しづらいですよね。
私は定期的に禁酒していて、自分で実感できた効果を手帳に記録しています。
あくまで私(40代男性)の個人的な感想になりますが、「禁酒していつから?どんな効果が?」と疑問に思っている人の参考になれば嬉しく思います。
禁酒していつから?どんな効果が?
禁酒すると、1日目から実感できる効果、3ヶ月経たないと実感できない効果、期待はしているけど実感できない効果など様々ですが、私が実感した効果をご紹介していきます。
禁酒、1日目
禁酒して1日目から実感できる効果は、当然ながら二日酔いに苦しまなくていいこと、朝起きた時に喉がカラカラに渇かないこと、顔のむくみが取れることです。
顔のむくみは朝起きて鏡を見るとすぐに実感できるので、禁酒の効果として最も分かりやすいのではないかと思います。
また、顔のむくみは初日だけでなく、日が経つにつれて徐々にむくみがなくなるため、禁酒のモチベーションを保ちやすい効果になります。
禁酒、3日目
禁酒して3日目ぐらいから実感できる効果は、下痢しなくなる、夜中に目が覚めなくなる、倦怠感や体のだるさが和らぐことです。
お酒を毎日飲んでいる期間は、いつもお腹を壊している状態で下痢が多いのですが、禁酒するとお腹の調子が良くなって下痢することが無くなります。
お酒を飲まないことで、肝臓がアルコールを分解する際に発生する「アセトアルデヒド」の悪影響やお酒の利尿作用がないため、夜中に目が覚めたり、夜中にトイレに行くことがなくなります。
3日目ぐらいから睡眠の質が改善され始めるからでしょうか、倦怠感のような体がだるい・重たいという感覚が軽減されるように思います。
禁酒、1週間
禁酒して1週間ぐらいから実感できる効果は、体重と体脂肪が減る、ぐっすり寝れる、寝起きが良くなることです。
私はそれほど太ってはいないのですが、年末年始やお正月太りで体重が増えた時は、1週間の禁酒で大体2、3キロぐらい体重が減りますね。
体重と体脂肪の測定・記録は禁酒のモチベーション維持につながるのでおすすめです。
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さらに睡眠の質が良くなるのだと思いますが、「久々にぐっすり寝たなぁ」とそう思えるほど睡眠の質が上がり、朝スッキリと起きられるので寝起きの良さも実感できます。
禁酒、2週間
禁酒して2週間ぐらいから実感できる効果は、いびきが軽くなる、疲れにくくなる、目の下のクマが気にならなくなることです。
私は寝ている時にいびきをかくみたいなのですが、禁酒するたびに「いびきが静かになったね」と言われます。自分では自覚ないですが、お酒を飲んで寝ている時のいびきはひどいみたいです。
疲れにくさを実感できます。
お酒を飲んでいる期間は慢性的な疲労感みたいなものを日々感じますが、禁酒して2週間ぐらい経つと、仕事でもプライベートでも疲れることがなくなり、アクティブな生活を送れるようになると思います。
40代になって気になり始めた「目の下のクマ」ですが、あまり気にならなくなります。
禁酒することで睡眠の質が上がるからなのか、血行が改善されるからなのか分かりませんが、目の下のクマが改善されて若返ったような気分になります。
禁酒、3週間
禁酒して3週間ぐらいから実感できる効果は、目の周りのむくみが取れて目がパッチリする、顔が変わることです。
3週間目から突然、目の周りのむくみが取れて目がパッチリして顔が変わるというわけではなく、禁酒してから徐々に効果が表れ始めると思いますが、他人から言われて気付くことが多いです。
「目が大きくなってない?」とか、「顔がすっきりしたよね!」と言われることが増えます。
女性はそういう変化に気付きやすいのでしょうか、女性から言われることがほとんどですね。
鏡を毎日見ている自分では気付きにくい変化ですが、他人からそう言われて改めて鏡を見ることで「そう言われればそうかなぁ」という感じで何となく実感できる効果になります。
禁酒、1ヶ月
禁酒して1ヶ月ぐらいから実感できる効果は、肌ツヤが良くなる、肌荒れやニキビ(吹き出物)がなくなることです。
お肌は洗顔後に保湿する程度のスキンケアですが、同じスキンケアでも禁酒1ヶ月ぐらいから肌ツヤの良さを実感でき、肌荒れやニキビ(吹き出物)に悩まされることもなくなります。
おそらく肌のターンオーバーが関係していると思いますが、肌の細胞が約4週間(約28日)で生まれ変わるといわれている「ターンオーバー」と、禁酒1ヶ月がほぼ同じ期間なので、禁酒と同時に作られた新しい肌細胞が角層に表面化するのだと思います。
禁酒、3ヶ月
禁酒して3ヶ月ぐらいから実感できる効果は、白目が綺麗になることです。
これは私が20代の頃、初めて3ヶ月の禁酒をしたときの効果です。
20代の頃、知人から「白目が黄色いよ?黄疸じゃないの?」と指摘されたことがきっかけで初めて禁酒を決意しました。
その当時は友人や同僚と毎晩お酒をたくさん飲んでいましたから、アルコール性肝疾患を患っていても不思議ではなく、知人から指摘されて初めて「黄疸」というものを知りました。
黄疸について調べると、このままお酒を飲み続けると、アルコール性肝炎から肝硬変、肝硬変から肝がんへと進行することが分かり、もちろん病気も怖かったのですが、それ以上に、自分の白目は他人から黄色いと思われている、それが最も嫌で3ヶ月の禁酒をすることにしたのです。
もちろん子供のような青白い綺麗な白目には戻りませんでしたが、3ヶ月の禁酒で黄疸はなくなり普通の白目になりました。
それから二度と黄疸の症状が出ないように、定期的に禁酒を続けるようになります。
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期待はしているけど実感できない効果
禁酒の効果として期待はしているけれど、現段階では実感できない、実感することが難しいという効果についてです。
禁酒が脳に与える効果
禁酒することによって、「記憶がなくなる」ということがなくなったり、記憶力が良くなるという脳の効果は実感できます。
しかし、実感できない脳の効果もあります。
例えば、飲酒量に比例して脳が小さくなる「脳萎縮」は禁酒することで改善されるとか、禁酒によってアルコール性認知症のリスクが下がるというのは、自分では実感できない効果ですが、そういう効果もあるのだろうと期待はしています。
禁酒が髪の毛に与える効果
禁酒には、育毛や発毛の効果がある、白髪や薄毛に効果があるなど、髪の毛や頭皮に関する効果もあると言われていますが、これも自分では実感することが難しい効果ですね。
例えば、1年間の禁酒をするとしても、「禁酒した1年間」と「禁酒しなかった1年間」を同時系列で比較できないため、「禁酒したから発毛効果があった」や「禁酒しなかったから白髪が増えた」のように結論付けることはできません。
ただ、禁酒期間はシャンプーするときに抜け毛の量が少ないように思うため、抜け毛が減るという効果はあるかもしれませんね。
禁酒と髪の毛の効果を実感するのは難しいですが、禁酒によって髪の毛にも良い影響があれば良いなと期待しています。
まとめ
以上、禁酒によって実感できる効果についてでした。
健康診断の結果で基準値をオーバーしていたり、お医者さんに「お酒を控えるように」と言われても、目に見えるような効果を実感できないと禁酒のモチベーションを保つのは難しいですよね。
禁酒の効果を知っていると続けやすいと思いますので、これから禁酒される方の参考になれば嬉しく思います。